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オッペンハイマーのkojikojiのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.8
No.1652 監督:クリストファー・ノーラン

 朝一の映画館は少々眠かったが、さすがにノーラン監督、面白い。BGMがすごくいいし、時々ドキッとさせて、盛り上げ方もほんと上手、3時間という長尺を全く退屈させなかった。というより完全没入。
 だから当然評価は4.0以上なんだろうけど、理解できてない部分が多く今回は3.8に、これはあくまで自分のせいなのだが。
 
 あまりに知識が無さ過ぎて、作品についていけないところがあぅた。
なんと言ってもたくさん出て来る登場人物の名前が覚えられない。そのため会話についていけない。おまけに編集がかなり早めの展開で、ある程度理解した上でないと、これは充分楽しんだということにはならないと思った。今の私の頭では無理だ、これはもう一度観直す必要がある。
これから観に行こうと思われる方は、少なくとも登場人物は頭に入れて観ることをお勧めする。

 第2次世界大戦中、物理学者のロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)は、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。

 それにしても豪華俳優陣。今、アメリカ映画界で演技力が際立っている面々が集まった感じだ。さすがノーラン監督、いい俳優をキャスティングしている。

・オッペンハイマー役はまさに個性派で曲者中の曲者(私の印象で書きますよ)キリアン・マーフィ
・奥さん役は私が推しのエミリー・ブラント
有名人の夫の横に愛想よく立っているパートナーではない。「戦いなさい」と夫に葉っぱをかけるし、だらしないと思った時にはコップを投げつける。これにはびっくりする。
・マットデイモン。マンハッタン計画の責任者。グローブス准将役。彼がオッペンハイマーを科学者のトップに据える。
 太った体つきは貫禄十分。そのために肥えたんだろう。
・後半の主役ルイス・ストローズ役はロバート・ダウニー・Jr.だ。最初は彼とわからなかった。うまく変装しているし、年を取った姿もうまくメイクアップしている。
・大学時代の恋人、結婚後の逢引きを重ねる相手ジーン役はこれまた私の推しフローレンス・ピュー。そうそう、あのフレディーも出てるしポアロも出てる。他あの人も出ている、あの人も、そんな感じで個性派の役者が続々登場する。それだけでも充分楽しめる。だから覚えられないのだけど😅

 最大の見せ場は原爆の実験、このシーンの緊張感は半端でない。すごい。ゴジラ登場と変わらないぐらい。
ただ、成功に大はしゃぎするアメリカ人を観ながら、この後これが日本への投下されて、何十万の日本人を殺すことになるのかと思うとやはりいい気はしない。複雑な心境になる。戦争とはいえやはり酷い話だと思わざるを得なし、やはりこれからどうなるのかと未来を心配する。アホの指導者が多いだけに。
 変な話だが、自分はやっぱり日本人なんだと改めて思う映画だった。
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