うるる

オッペンハイマーのうるるのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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ここ最近で一番泣いた。
悲しいでも
悔しいでもなく、
ただ心が揺れて
気づいたら
ボロボロ出ていたという感じ。

日本人として、
広島で育った者として、
見るのは正直、覚悟がいった。

作品の主題はあくまで
オッペンハイマーの人生。

被爆地の広島・長崎を
ことさら強調して
描いているわけではない。

むしろ詳細に
描かれていないからこそ、
自分の知る
被爆地の悲惨さが
頭をよぎってしまう。

始終、
素手で心臓を掴まれるような
苦しさがあったが、
そんな私の心境を無視して
映画は淡々と進んでいく。

原爆を落とされた日本人が、
落とした側のアメリカの
当時の状況を、
こうやって
スクリーンで観られるのも、
今が平和だからできること。
多角的に物事を捉えるのは
よいことだと、
頭では分かっていても
心のどこかが泣きやんでくれない。

ちょっと採点は難しいかな。
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