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オッペンハイマーのREIのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
まず、映画としてIMAXを存分に活かした映像体験であること、凄まじかった!

核分裂や量子学の難しい題材を、こんな風に映像化と音響技術を駆使して表現できることに圧巻でした。

クリストファーノーラン監督はとても好きな監督で、過去作も映画館で堪能させて頂いておりますが、今回もノーラン監督個性が光る体験となりました。

キャストが豪華で見れば見るほど、主役級の俳優ばかりで、難しい内容と沢山の登場人物でありながらも、キャストが豪華だからこそ、登場人物1人1人を認識できたようにも感じます。

勿論、他のレビューを見ていても、今作も難解で1回の鑑賞では理解仕切れない。
しかしながら、私はYouTubeで映画解説を観てから鑑賞したので、なんとか着いていくことが出来ましたね。

そもそも、映画館で鑑賞するつもりではなかったものの、レビューを読んだことで観たくなっての鑑賞でした!

アインシュタインやら、ケネディやら、すごい時代背景でしたね!

この作品は原作が本で3部作あったようで、なかなか難しい作品だったにも関わらず、上手くまとめたなと、ノーラン監督の才能ですね。

オッペンハイマーが、冒頭の言葉のように、本当にプロメテウスであったように思える、大きなチカラの代償を精算する人生を描いた作品であったと。

大気が燃える。

人類が滅ぶ時は、きっと人の手によって滅びるであろう。

そんな風にも感じられました。

原爆を作った、世界を壊した、沢山の事実がある中で、その中でも忠実にオッペンハイマーを自身を描き切ったのはすごいと思います。

IMAXの映像、音響体験によって、原爆の恐ろしさ、戦争の恐ろしさを、鑑賞者全てに与えられたであろう今作は、全人類が見るべき作品だと思いました。
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