kane

オッペンハイマーのkaneのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

すみませんフライングしました
かなり好みドストライクホットガイがいました

4/14追記
・オッピーが張り切るときの曲が5連まで上がるのに最後落ちるの、彼の研究の功罪そのものの様で美しい(それで言うとインターステラーのテーマはちゃんと上がる)
・足音は彼が後悔/苦悩するときの音?列車の音と重ねられてる(だんだん速度が上がる)のは二度と原爆のない世界に戻れない一方通行のメタファー?列車も画面で強調されてたよね
・字幕にないけど「プリマドンナ」「スフィンクス」「マーメイド」のファンシーな語が急に出てきて面白い
・正直爆発シーンの画は美しい、前半ちょこちょこ画面に出る素粒子とか量子力学の画面も綺麗
・爆破シーンに至るまでの弦楽器で緊張感→爆破「無音」→静かな旋律→衝撃波で爆音の流れ
・ラスト、戦闘機の中の彼が見上げた空を沢山の閃光(ミサイル)が掠めるシーンのライティングが完全に赤青で冷戦だし画面として美しいのが皮肉
・キティに実験成功の連絡した後にある作品唯一のFOは彼が原爆推進派から否定派になる切り替え?
・でもリトルボーイとファットマンを見送るシーンで爆弾に背を向けたのはオッピー、反対に最後まで視線を逸らさないのはケラー
→直前のセリフでオッピーは原爆が今後の戦争の抑止力になると言ったが、現実的に考えればケラーの言う通り更なる強力な爆弾開発の布石に過ぎない、それをオッピーほど賢な人が分からないはずない上ラストで「我々は(世界を)破壊した」=とっくに理解してるので、つまりここで彼が爆弾に背を向けるのは現実逃避のメタファー?
・ストローズの味方の弁護士が、自分も知らないうちに彼に転がされてたのを知ったときの冷めた演技、からのストローズ負け確に次ぐ「(オッピーとアインシュタインはアンタのことより)もっと重要な話をしていたのでは笑」で部屋のドアを開けるの痛烈で良い、コンマ何秒で映る全力笑顔ストローズもいい
・バガヴァット・ギーター引用するオッピー(我は死なり、世界の破壊者なり)は史実(とされてる)だけど、その前に腹上で読まされるのややウケる
・あのフレーズは何故前半サンスクリット語で後半英語なの?聞き間違い?
・アインシュタインが量子力学を否定した話、己の理論に異を唱える最新研究を否定できない悲しい学者ムーブ切ない、と思ってたらラストで「彼らのため」とひっくり返されるのビビる、分かっててスケープゴートみたいなこと?
・一生懸命「我々の」「私たちが」って逃げようとするけど容赦なくオッピー1人が担ぎ上げられ、挙げ句の果てに「原爆の父」からのロッブによる「私」ムーブ
・キティの「罪を犯してその結果に同情しろと?」は映画のスタンスとして機能してる
kane

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