ノーランが史実を基にした映画?と思っていたけど、ノーランらしい物理学への深い造詣をベースにした人間ドラマ、2つの時間軸の話が並行して展開していく展開。
最初は唐突に話が進んでいくけど、重要な登場人物はカメラアングルなのか脚本なのか、そこに観客のフォーカスが合うように、だけど説明くさくないかたちで表現されていたので、物語が進むにつれて解像度が上がっていく感覚だった。
原爆を発明した者が悪なのか?投下を決定したものが悪なのか?
ソ連が成功する前に成功させなければ、自分たちや家族が殺されるという状況があった反面、科学者としてひとつの心理に辿りつこうとする欲求を止められず、しまいには投下を決めたのは政府だと自分たちを納得させていたのが印象的だった。