この題材を観るのは、どうしたって心穏やかではいられないのは仕方ないです^^;
もちろん、この作品はオッペンハイマーその人に焦点を当てた人間ドラマであることは承知しているのですが、彼の人生において最も大きな出来事である原爆開発が背景となれば、それは単なる背景では終わらないわけで、、、やはりモヤモヤしてしまいます^^;
それも、半分くらいは赤狩りの事であり(ここは男の嫉妬の凄まじさがあり興味深くはありました)、もう少し原爆に関しての彼の思いを描いてほしかった気もしますが、アメリカの認識はこれぐらいなのかも知れないとも感じました^^;
これが他の物だったら、プロジェクトXみたいに熱くなれたんたろうな^^; でも、ノーランさんは、やはり落とされた国への配慮か、そんな描き方はあえてしてないです。数奇な運命に翻弄された一人の科学者に迫り、科学技術の進化がかならずしも人類を幸せに導くとは限らない事の矛盾を感じさされました。あれから80年経っても微妙なバランスの上に成り立っている状況で、戦後が戦前になる気配を感じる今、再認識する意味でも重要な作品と思います。
リンゴは防げたけれど、、^^;
大気に引火! これは想像すらしませんでしたが、そんな事がありうるんだろうか?怖しい^^;
アインシュタインとのとこ、個人的にはそこが一番グッときました^_^
なんやかん言っても、、、観て聴かせる力は凄い、、、見応え十分です^_^