ノーランの伝記映画
作品としては非の打ち所のない伝記・歴史映画として仕上がっていた。ノーランらしい映像効果と場面転換は今までとは違うジャンルなれど期待していたものが得られる映画に思う。
個人的に映画は感情移入して見るタイプなのであらゆる立場この映画を見ていた。ただ祖母が原爆の爆撃目標であった小倉に当時滞在していたことを思い出し、複雑な感情に支配された。
原爆はあくまで兵器であり半世紀以上前の戦争にとやかく言うつもりはないが、自分にとっては地続きのストーリーのようである。ただここまで考えさせるのはオッペンハイマーという人物を描ききった監督及び出演者の手腕によるところが大きい。見て後悔はない作品だと思う。
