実はオッペンハイマーという人物を
知りませんでした。
「原爆の父」と言われ、
原爆を開発した物理学者。
社会科の授業で習ったのかも知れませんが
まったく記憶になく。
当初、この作品を劇場で鑑賞する
予定は無かったのですが
あまりにも周囲の評価が高いもので
満を持しての鑑賞。
最初、物語が３本同時進行していることに
気づかず状況を把握するまで
多少時間を要したものの、
あとは理解しながら観ることができました。
全てノンフィクションではないでしょうが、
おおむね史実に基づいているのだろうと
思ったうえで感じたことは、
オッペンハイマーという人物は
奇人で節操のない部分はありながらも
とても人間臭く、憎むことが
できなかったことです。
自分の欲求の赴くまま研究をすすめ
悪魔の兵器を生み出してしまったものの
その後抱いた葛藤や、社会的立場の墜落など
共感できるものはありました。
話が逸れるかもしれませんが、
「学者」という職業には興味があったのです。
劇中においても、物理学者たちが
論争を繰り広げるシーンが多々ありましたが、
ああいうのにちょっと憧れてしまいます。
でも、物理は嫌いでしたから無理ですね。
原爆はこうして生まれたのかと
知ることができたことは
この作品を観た価値がありました。
