科学を志している人、科学に触れている人には特に刺さる作品だと思った。自分は目の前の科学に単純な興味や面白さを感じているだけでもそのもの自体にはそれ以外の価値があったりして、自分が想像していなかったまたは想像していても望んではいなかった方向に物事が進んでしまうのはかなり辛いことだと思う。純粋な興味から湧いてくる研究意欲が政治と絡み合ってしまうのは正直凄く嫌だと思った。1人の熱心で優秀な研究者が、彼自身の純粋な興味だけで研究を出来なくなったという事実が凄く悲しく感じたし、それが結果的に酷い被害を招いてしまったことが凄く辛い。しかし科学は人類の発展のために進められてるものだから、作中でノーベルの例が挙げられたように100%起き得なかったことだと言い切れないことが更に辛い。
観た後は頭がいっぱいいっぱいになった。
