怖かった。当たり前なんだけど、怖いという感情を持つべき映画だし正しいんだけど、とにかく怖かった。心臓が何回か止まるかと思った。なんなら観終わったあとふつうに体調が悪くなった。素晴らしい映画だと思うけどノーランが大事にしている没入感がすごすぎて健康には悪い。
物語が進む=原爆が完成する なので、進むことが恐怖なのだ。しかもこれはフィクションではなく現実なので、「これは映画だから」とも思えない。原爆を日本のどこに落とそうかと会議をしているシーンも本当に辛い気持ちになった。原爆の実験をする際にボタンを押す人の指が震えている演出がすごかった。みんなけっこう近くで爆発見てたように思ったけど大丈夫なの？
最後どうやって締めくくるのかと思っていたら、これ以上のラストはないんじゃないかというぐらい美しい締め方だった。原爆に向き合うのが怖いから観るかどうかとても悩んだけど、私が観ようと決めたのは主演がキリアン マーフィーだったからだった。この映画に向き合えたのは彼のおかげだった。あとロバートダウニーJrがどの人か最後まで全然分からなかった。
という衝撃映画体験でしたが、デイン デハーンが出ていて「デイン デハーンが出てる！🩷」ってなって良かったです。あとマット デイモンの貫禄の出方が言うことなしでした。彼は歳をとるほど良くなるのかもしれない。
