タイセイ

オッペンハイマーのタイセイのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
2024年
いやぁ、疲れた。というのも、ノーランの映画はいつも「(上映時間が)長くて話も難しい」からですね。まあ、これが最初の感想では無いんですけれども。
本作は量子(?)物理学とかの科学系と共産党とかの政治系とで話の内容が構成されてます。コテコテの文系の自分は政治は分かったけど科学系がほんとに苦手で、理解するのに数回見ないといけない感じでした。映画の感想としては、原爆をいろいろな実験を通して開発してきたオッペンハイマーが、小部屋で詰められてるシーンで様々な葛藤をして、世界に名を轟かせたんだと感じました。いつも戦史って被害者側か為政者側になるけど、科学者の視点に立って考えたことがなかったので、そういう視点で見ても面白いと思いました。特に覚えてるのは、原爆の実験に成功したあと軍の手に原爆を使う権限が渡っちゃうんだけど、オッペンハイマーの「大丈夫かな。」という顔。あれは本物のオッペンハイマーもそういう顔をしてたのでは無いかと思いました。
政治と科学って繋がってるし、まさに大学で学んでることが身に染みて分かりました。最後に疑問を呈します。

「科学は政治に利用されても良いのでしょうか?」
タイセイ

タイセイ