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オペレーション・フォーチュンのpenのレビュー・感想・評価

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"ハンドル" の秘密で別の大作映画を思い出した。
飄々とちょうど良い映画を撮るガイ・リッチー監督に好感。

「ちょうど良い」とは何か。
肩の力が抜けた状態の楽しい時間が、ずっと続く感じ。日曜の昼下がりのような。作品内で敵と味方に分かれているが、どこか内輪で生まれる連帯感がある。軽口を飛ばし合ってプロフェッショナルとして作戦を遂行する姿は、お洒落とはまた少し違う気がする。多分これが政府お抱えのエージェントでなく街の強盗団でも、馴染んでしまうように思う。
どんなスケールでも変わらぬ空気感が作れるのは凄い。これが作風というのか。
今回は仲間の一人にオーブリー・プラザがいることで、いつものガイ・リッチー作品のちょっとワチャワチャするのと違う空気感が出来てるのも良い(恋愛関係とは違う)

チームメンバーが基本的に能力が高い上でステイサムの格闘能力の高さが際立つ中、一緒にヒュー・グラント、ジョシュ・ハートネットが印象に残った。一応作戦に関係あるから居るんだけど、そこまで描く必要あるか? という程度には描く。その辺りの緩さもまた魅力。
ダニー・フランチェスコはトム・クルーズを連想してしまったんだけど、想定した俳優モデルはあるんだろうか

【追記】
チームメンバーの能力が軒並み高いから途中で次の場面に飛んで過程が描かれなくてもまぁ大丈夫だろうという余裕があり、それがコメディ的でありたまにホラーでもある。
門がゆっくり開いて平然と立っているステイサムは予想通りだが笑うし、屋上での一瞬の回避はカメラが引くので怖い。
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