アラシサン弐

ノースマン 導かれし復讐者のアラシサン弐のレビュー・感想・評価

4.0
ロバート・エガースが大予算アクション‥?と鑑賞前は身構えていたが、監督の作家性に身に覚えがある人には期待に沿うおどろおどろしさが提供されるであろう作品。

物語自体は古典的でありながらも“ウィッチ”“ライトハウス”に通ずるダークで陰険な空気はそのままに、北欧が舞台なのに上品の欠片もなく野蛮で汚らわしさに振り切った描写のオンパレードであり、もうちょっと笑ってしまう(誉め言葉)。
序盤の長回しでの村襲撃シーンは特に凄まじくて、他のアクション作品とはイカれ方が段違いである。

そしてやっぱり人間同士の狂気の爆発も勿論ある。
監督作品の登場人物に武器を持たせたら当然こうなる。

半裸でギャアギャア喚くヴァイキング達、奴隷達のホッケーみたいな変なスポーツ、やっぱり人間ぽくないアニャ嬢、次のアルバムジャケそのままいけそうなビョーク、どのビジュアルも強烈だった。
アラシサン弐

アラシサン弐