ゆんぶりっく

心霊写真奇譚のゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

心霊写真奇譚(2006年製作の映画)
3.3
先日公開した「オカルトの森へようこそ」の白石晃士監督や、「心霊マスターテープ」の寺内康太郎監督、「水霊」の山本清史監督によるオムニバスホラー。
心霊写真を題材にした5つの話は多少の好みはあれど、ある程度の面白さはありました。
宇野祥平のエピソードが最高過ぎる。
全体的な満足度はさほど…


「被写体のない写真」
寺内康太郎監督
見たものは問答無用で殺される強烈な心霊写真を見てしまった三人組。
作品1発目だからか、何というか無難な出来というか“良くあるホラー短編”な感じ。

「見ている」
山本清史監督
新聞部が撮った写真が心霊写真だったという話。
心霊写真という括りではないレベルの異様な写真は良かったです。
周りの人間が大口を開けて真ん中の女の子を見ているという違和感がナイス。
終わり方は「ほん怖」っぽさがある感じ。

「思い出のポラロイド」
白石晃士監督
コレがいっっちばん演技がひどい!!笑
平場の会話シーンも壊滅的。
見ているこっちが恥ずかしくなります。
まぁ「こんなに盛り上がらないクリスマス会嫌だな」
という別の意味でのホラー感は味わえましたが…
加藤和樹も最後の盛り上がりどころの演技なんなん?
って感じだし、本作ワースト。

「望遠男」
寺内幸太郎監督
我らが宇野くん!!
と思ったら寺内幸太郎監督作品なのね!?
宇野くんが若い…!
気になる女の子をストーキングしている男が、日課であるプール盗撮をしていると女の子に取り憑く霊を撮影してしまう。
彼女に何とかして警告しようとするが…という話。
陰キャを煮詰めに煮詰めたような男が絞り出す勇気を宇野くんが熱演。
なんか分かるわ…あのコミュ障感…
そんな愛らしい(?)宇野くんが最高な一本。

「届けられたモノ」
白石晃士監督
「ノロイ」で女の子が描いていたあの怖い人の顔っぽいのが出てくる“白石節”を感じられる一本。
家のポストに突如届けられた心霊写真。
それ以降に起こる怪奇現象の解明のために封筒に書いていた住所を訪れる主人公…という話。
話はまぁ都市伝説っぽさもあるし、頑張れば長編にもできそうな感じでした。
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