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シラノの265のレビュー・感想・評価

シラノ(2021年製作の映画)
4.0
世界中で愛されている戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』。2018年に吉田鋼太郎・黒木瞳が演じたものを観たことがあってとても好きなストーリーだったので今作の公開を楽しみにしてた。

ヘイリー・ベネットもピーター・ディンクレイジもとにかく素晴らしくて…ふたりともこんなに歌が上手かったんだね。古典の雰囲気もありつつ現代的なメロディの歌がどれもよかった。
監督のジョー・ライトはヘイリーの、脚本のエリカ・シュミットはピーターの伴侶なので、だからか彼らの魅力を最大限に引き出すことができたのではないかなぁと思ったり。ヘイリーなんてどのシーンもお人形さんみたいな可憐さ…。
恋の三角関係の話だけど、戦争が影を落とす。いまの世界情勢もあり、戦場で愛する人のため兵士たちが歌うシーンは強烈に残った。

そして最後のシークエンスの美しさには息を呑んだ。ジョー・ライトは絵になるシーンを作るのがうますぎる。
オスカーノミネートの衣装デザインにも注目。

2022/21
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