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Gaza Mon Amour(原題)
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『Gaza Mon Amour(原題)』に投稿された感想・評価

タルザンとアラブ・ナサール(Tarzan Nasser and Arab Nasser)という双子のパレスチナの監督のこの映画はガザでの撮影ではないけど、なるべくオーセンティックな作品を作りたいと努力したと、シヘム役のヒアム・アバスがインタビューでこたえていた。撮影はジョーダンのアンマン難民キャンプで、海はポルトガルの海だとも言っていた。



結婚したことのないイサ(Salim Daw)は60歳で魚釣りをしてそれを市場で売っている。海で地引網(?)をして小魚を(名前は知らない)を市場で売ってるわけだが、なんとも単調で力のいる仕事らしく、人生を楽しんでいるように思えなかった。若いころ好きになった女性がいたけど、金持ちの女性だったらしく、結婚を申し込める状態ではなかったようだ。それを市場の友、サミア(George Iskandar)に話した。その友はいつかカザを出たく、イサのように現状を受け止めていない。(イスラエルの統治下に置かれている、自由のない、頻繁に爆弾が落とされるところに住んでいたくないと思う。それに電気ですらユダヤ人が優先だからここは地域的には停電になる。それだけじゃなく、ガザから出るためヴィザをとるのは至難の業だ。)イサは妹に結婚すると言い出す。妹は四人ばかり女性を連れてきて、この中から選べと。なにしろ、おせっかいで、全てのことに口出す妹だが、イサのことを心配しているようだ。(こうるさく感じたが、結婚すると女性はこういうふうになるようだねー閉鎖的な文化だからかなあ?)しかし、イサには心に決めた女性がいる。イサの心の中は10代の若者のようで、好きになった女性のシヘム(Siham)に傘を差し出すシーンなんて可愛いねえ。服の修繕をする女性シヘム(Siham)に、自分のズボン丈を直してくれるか聞くところもオドオドしていて好感が持てる。女物しか直さないと彼女は言うが受けてくれる。「好きだよ」で始まらないけど、こういうちょっとしたところが好きになった気持ちを表現しているようだ。(イサの表現は伝統的かもしれない)



海でイサは「ギリシャの神、アポロの彫刻)を引き上げる。ここから話はよりコミカルに進んでいく。まるで、フィンランドのアキ・カウリスマキ監督(Aki Kaurismäki)のように冗談っぽくなっちゃう。イサはイスラエルの検問を通り抜けて、無事彫刻を家にやっと運び入れるが、重くて一仕事。漁業で全ての力を振り絞った後に、こんな重い彫刻を立たせて、布を被せ自分の洋服入れに入れようとするが、オッットト.........アポロの彫像を倒してしまう。やっと立ち上げたが、ふと気づくと、男性の生殖器が床に残っている。どうしたものかとそれを持って骨董屋で品定めをしてもらう。その夜、イスラエル当局に美術品の密売で逮捕される。イサは何がどうなったのかさっぱり分からず、監獄で夜を明かす。朝になり下着を変えたいから自宅に戻りたいと、警察?の長にいうが.........ここも笑っちゃうが、夢精をしてしまったと。全てが冗談のように、イスラエルの爆撃や権力者(ここでは警察のようだが?)の厳しい社会を我々に映し出すが、その反面、ガザ・ストリップの純朴な人の心を映し出しているので、滑稽さが増す。経済的にもイスラエル側の警察ははピタブレッドにハムスかなんかを食べていて、明らかにご馳走に見えるが、イサは海で取った魚を揚げたもののみが食事。
パレスチナのガザの監督のこの映画は、社会、経済、心理的な側面を『笑い』を含めて描き出す。このユーモアが、結構よくパレスチナの映画に多くみられる。明らかにガザやウエストバンクに住んでいるパレスチナ人とユダヤ人の社会経済心理状態は違うので、それを上手に描き出しているという映画だ。

これが、イサだけでなく、ガザから出たいと言うイサの友達、それに、シヘムの娘レイラ、(マイサ・アブドゥ・エルハディ)離婚して戻ってきてガザを出たがっているようだ。

丈直しを頼んだイサのズボンをシアムが短く切り過ぎたが、それを『良い』と認めた話をシヘムは娘にするが、それは愛情の表現だとして娘はとらえる。この純朴な気持ちが、まるで、高校生の恋愛のようだと思わせる。年配のイサの愛情表現がなんともおかしい。



島国のような地域でイスラエルと海外の国々と、隔たりがある特異なガザ・ストリップ。
国連の批准の結果としてイスラエル国に、より領地拡大を許すようになってしまい政治経済の独立だけでなく心理的な独立までも奪われているガザの民。またムスリム社会における男女の役割や地位における差。自由を求めてガザを抜け出したいと考えている若者の気持ちには納得がいくが政治上簡単ではない。しかし、一生を我慢して、しょうがないと言う精神で生きながら、そこに小さな喜びを見出しているガザの民にも納得がいく。

このシーンもユーモアがある
『想像できる?パレスチナがロケットを作ったんだ。これが望むところだ。目には目を!ロケットにはロケッとを!』