すぎち

ほとぼりメルトサウンズのすぎちのレビュー・感想・評価

ほとぼりメルトサウンズ(2021年製作の映画)
3.7
空き家になったおばあちゃんの家に孫のコトが行くと庭にダンボールハウスがあり見知らぬおじいちゃんが寝とまりしていて驚く孫のコト。

話を聴くと街の音を録音しているという…汗




▽以下ネタバレ注意▼





普通なら即警察案件だけどコトはタケさん(おじいちゃん)から話を聞くと『音の墓』を作っていることを知り興味をもち手伝いをはじめる。

また寒いからと家のなかにどうぞ!と寝泊まりさせてしまう…
(若い女子が見知らぬ男性を泊めて夜間2人になるこの行為はやばい…笑)

そんななか土地の権利を主張し立ち退きを要求する業者の山田…そのあとに山田の先輩である浩子が現れる

山田はすぐこの2人と仲良くなるが
浩子は仕事が進まず困っていた…

しかしコトの優しさに惹かれて4人で寝泊まったり、食事の作り方を教えたりまたは食事をしたり人生ゲームをしたりとまるで家族のような関係になっていく…

この土地にある思いがあるタケさんは
色々な音を撮り続けていたが
庭にカセットを埋めて音を流すには悲しい理由があった

タケさんの音に対するこだわりと自身の妹が人生で聞くはずだったであろう音の墓場を4人で完成させるのは良かった

きっとタケさんの暖かい思いは妹さんに届いただろう。

自分的には夕方5時に流れる夕焼け小焼けのチャイムと赤ちゃんの産声は良かったな。


また個人的には浩子役の宇乃うめのさんのキャラが素敵でした

物語内に出てくる細かな笑いのシーンも多々あり見逃せず楽しかったです。

・ケチャップそうめん

・山田の座布団運び(笑点)

・150円返せおばあちゃん

・タピオカ店の外国人店員
期間限定商品を勧めないのと頼んだタピオカが全然タピオカではない笑

・駅前で見知らぬおじいさんから飲み物をプレゼントされた浩子の『ノー、サンキュー』

などなど…

主要キャラ4人のキャラの濃さは半端ないが…モブキャラ達もクセがあるのが良いですよね
すぎち

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