ほとぼりメルトサウンズのみちゃまるのネタバレレビュー・内容・結末

日常生活にあふれる音。死の間際まで聴覚は保たれていると言われている。
肉体が終わりを迎えれば、当然何も聞こえなくなる。
しかし街行く人々はヘッドフォンをして耳を塞ぎ、自分の聴きたい音楽以外はシャットアウト。ご丁寧にノイズキャンセル機能付き。
血の繋がりのない4人が日々耳を澄まし音を集め、ろうそくの灯りで人生ゲームをして、一緒にご飯を食べ、和気あいあいと過ごす。
時代が変わり、こういった人との繋がりも希薄になった。
暮らしは便利になったが、心は死んでいるのかもしれない。
自分には五時のチャイムが聞こえているだろうか、とふと思った。