磯崎眞澄

イニシェリン島の精霊の磯崎眞澄のレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
3.8
映画「イニシェリン島の精霊」
マーティン・マクドナー監督
第80回ゴールデングローブ賞
最優秀作品賞(ミュージカル コメディ)受賞 男優賞と脚本賞も受賞。アカデミー賞も各賞でノミネートされてます。公開初日でしたが、ガラガラに空いていて、アルゴを思い出したよ。
1923年アイルランドの架空の小さな島イニシェリン島。アラン諸島。
対岸に見えるアイルランドは内戦中。アイルランドはイギリスから独立したが、スコットランド人が入植した北部はプロテスタント。イギリスと同じ。アイルランドは古くからカソリック。これで対立して、アイルランド全体(北部を含む)で独立するのか、北部はイギリスに残るのかで、内戦になる。独立戦争よりも内戦の方が死者数が多い。悲惨。

2人の男、コルムとパードリックの争い、これがつまりは内戦と同じ。
ドンキーのジェニーがコルムの指を誤って食べ、詰まらせて死んでしまう。このことは、戦争で市民が犠牲になって死んでしまうのと同じこと。これをきっかけにパードリックが報復して家を焼いてしまう。
争いの当事者主張はさも理がありそうに聞こえるが、対立する側からは理解できなかったりする。この点でも、コルムとパードリックの争いは戦争と同じ。

妹のシボーンが島を出て行くのも、戦争を避けて非難するのと同じこと。
ドミニクの死(自殺か?)
犬 ボーダーコリー

監督、コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン、バリー・コーガン、みんなアイルランド人
磯崎眞澄

磯崎眞澄