友人からいきなり「お前とはもう口も聞きたくない」と言われたら？その理由を追求したくなる。気持ちはわかる。
話がつまらない、つまらないやつだ、これからの人生のことを考えたい、作曲をしたいからなどなど。パードリックには納得がいかない。
「優しさ」が今の自分に問い出させれている問題なだけにとても考えさせられるセリフがたくさんあった。
それでも話しかけるパードリックに嫌気がさして、口を開いたら自分の指を切断していくと脅す。
さすがマクドナー監督作品、コメディに見えているのは最初だけ。クスクス笑っていた私も終盤は口が塞がった。
みんなの会話は大したことない。むしろどうでもいいレベルなことばかり。でもそれから勃発したこの絶交劇。海の向こう側では内戦がまだ続いていてる。
人は馬鹿げたことで戦争を始めてきた。この映画のメッセージはそれなのかもしれないと感じた。くだらないことから、こんな大ごとに発展する。まさしく世界が戦争を始めてきたことと一致する。また内戦の様子が感化させられるのもあるだろう。
私にはこれは立派な反戦映画だった。
