稀代の眉ハの字映画。
100年前のアイルランドの美しい風景に始まる、本当に、本当に小さなオジ物語。
閉鎖的で鬱屈とした島が産み出す、人間性の灰汁で作った煮凝りみたいな登場人物達。控えめに言っても不快度指数が天井で最高でした。
よくもまぁこんな邪悪なプロットを思い付けるもんだとマジ感嘆。
でも分かるんですよねぇ、、、関係性をぶった斬りたくなるの。指はぶった斬らないけど。あれくらいやんないとこいつには伝んねぇなとか、黙って欲しいだけなんだよ!とか。ずーっと思ってた事が踏ん切り付くと、もうリミッターが外れてちゃってアパパパな感じとか。
で、言われた側の気持ちもさ分かるのがホンマにシンドい。自己肯定感がただでさえもクソ低いのに、親友だと思ってた奴にこれ言われたらパニくるし、バチバチヘコむし、自分無しでも世界は存続出来るって事実を突き付けられる感じキッつ。
国家間の戦争ではなくて、内戦がメタファーってのがね、、、、一度拳を振り上げちまったらもう戻らない。草も生えねぇし、犬も食わねぇ。ロバは喰ったけど。
本当に、本当に邪悪な精霊の物語。