たまちゃん

イニシェリン島の精霊のたまちゃんのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
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毎日パブに行って一緒にビールを飲んでいた友人に、急に縁を切られる。「お前の話はつまらない。退屈だ」

話がつまらない人、オチのない話を延々する人はたくさんいるよね。興味深い面白い話かどうかは主観の相違。
毎日退屈な話を聞かせられるのは苦痛でしかないのもわかる。逃げ場のない狭いコミュニティーの中で生きていかなければならない辛さよ!

単調な生活、限られた友人たち、なんて苦しいんでしょう!
島を出ていく妹シボーンや周りから浮いた存在になっているドミニクが、まともな感性の持ち主なのだと思う。
コルムに固執するパードリックや指を切ってまでパードリックを拒むコルム。
閉鎖的な環境が彼らをそうさせるのか。

血を飛び散らかせながら楽器の演奏をするコルムの姿は恐ろしいよ。つまらない退屈な男と言われたパードリックの方が少なくとも善人で真っ当に見えたけれども。
二人分のビールを頼んでコルムを待つパードリックは痛々しくて辛かった。
ちょっと困った下がり眉のコリン.ファレル。
バッドマンのペンギンには驚かされたけど、今回も好きだなぁ。

動物は可愛かったな。特にロバくん。家の中で一緒に生活したくなるよね。
倒れてるのをみた時はコルムの指😡😡と思ったもの。

バリーコーガン出てると気になって観たくなる。不思議な雰囲気の俳優さん。
今回の物語に良い差し味で存在感ありましたね。

ブレンダン.グリーソンはイビチャ.オシム監督に似ていると思うのは私だけ?
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