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BLUE GIANTのakのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.5
思い入れ込みの点

映画館で見たい映画
見た後に1人になりたくなる映画

人生で一度は、音楽に携わった
一度は、楽器にチャレンジした
一度は、音楽の道を夢見た
全ての人間に見ていただきたい

中盤以降、ずっと泣いていた
涙を拭くことすら無意味に思えたので
顔はぐしゃぐしゃだった

漫画から入った人間からしても
よく出来た脚本で
必要最小限のパートを抽出し
ソーブルーまでを導いてくれていた

僕らが映画で見たい
演奏シーンをここぞというばかりに
見れる

一方、それだけでは
ワンピース フィルムレッドの二の舞なので
そういうわけではなく
もうちょっと見たいというところで
焦らしてきたり緩急がしっかりある

そして漫画をアニメ映画という意味を
しっかり見せつけてくれた作品でもあり

漫画では写実的なタッチだったことに対し
映画では音や感情をアニメーションで爆発させてくれる
漫画を読んだ時の頭に描いた
あのウネリを表現してくれている
表紙にあるダイの印象的なカットであったり。

漫画とは違うラストの描き方も
映画ならではの成功だと思う

ここでユキノリを描くことで
次回作に繋げやすくなったと思う


タマダの成長過程も
ドラマーの方なら刺さると思う
ハットの使い方など

特に印象的なのはセリフ回し
そもそも漫画が天才的なのだが
映画で上手だったのは使い所
全面に押し出されてしまうと
引いてしまうのだが
そこは大人漫画、渋い。

あとはサブキャラの使い方
あくまで軸足はJASSに置きつつ
要所要所でブッ刺してくるあたり
やられた

ダイは泣きそうな時
深く深呼吸をし上を見上げ
笑う

ラストの終わり方は
僕の映画史に残るラストだった

一枚のレコードを聴いたあとのような衝撃
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