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BLUE GIANTのsawakのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.5
『THE FIRST SLAM DUNK』は宮城リョータが主役だし、『BLUE GIANT』は玉田を観るための映画。

原作が集中線で誤魔化しがちだった演奏シーンに、『BECK』のように逃げるどころか上映時間の1/4だかを突っ込み真正面から取り組んでいて、それだけで意義深いし泣けてくる。サイケだったりジャジーな心象風景インサートも没入感があったし、何よりも上原ひろみのスコアとトリオのアツすぎるプレイでまた泣いた。
「ジャズ」そのものにベットするために仙台編をカットする手際や潔さもよかった。

原作を遥かに上回る点が多いだけに、気力のない3DCGがただただ残念。大がジャズの可能性を信じているんだから、スタッフもアニメの可能性を信じて、東映ほどでなくとも、もう少しバジェットを用意してほしかった。『SLAM DUNK』も「re:SOURCE」読んだり止め絵で見たりすると、モデリングの限界を感じる瞬間も多かったし、やはりヨリの多用は厳しいものがあった…。
玉田のTシャツかちかちで笑う。

2/28のTOHOシネマズ日比谷の19時回で観てたけど、鑑賞途中に「ここまではDolby Atmos環境に設定されていませんでした」と上映中断されて、気づけなかった自分を恥じる。
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