良かったけど、中川監督いつものパターンのように感じたな
親友というか大切な人の死を、受け入れられなかったり目を背け続けることで、止まってしまう主人公の時を、再び動き出させるっていうような。「4月の永い夢」とか「走れ絶望に…」とかみたいな。
あとは、スミレの役があんまり魅力的じゃなく感じたな、すごく現実感がなかったり、空虚なキャラクターとして作られているように見えた。
でも、岸井ゆきののキャラがすごい良かったのと、店長とか料理人とか脇役が魅力的だったなあ。
ラストシーンもきれいで、目を背けていたカメラを、最後は自分から撮影して、カメラがないと話せなかったスミレに話しかけに行くっていうことだよね。それはスミレの死を受け入れないとできないことで、そうしてやっと真奈の時も再び動き出すというようなことだと思う。