m

やがて海へと届くのmのレビュー・感想・評価

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
3.6
一人旅に出かけた先で震災に遭ってしまい、そのまま帰って来ない親友への想いや喪失感を、静かに丁寧に描いた作品でした。
津波に被災して、海の中から自分を探しに来たマナを見て、マナの家の庭の植物として側に巡り戻ってくるーー事実と幻が入り混じったようなその一連の流れが水彩画で表現されていて、綺麗だけどとても切なかった。
親友でいて、それを越えた想いをお互い持っていたけど、それを消化できないまま永遠に別れることになってしまったのが、哀しい。ピアノの響きと穏やかな海の景色が綺麗で印象的でした。
m

m