レストランの原型となる物語というだけではなく、ワケありの人間ドラマにも深みがあった。そのせいか中盤以降は集中して映画の世界に入り込めました。
特になんとか賞受賞とか話題作ではないけど地味に良作です✨
ただ、主人公マンスロンが大怪我をした3日後に周りの状況が大きく変わっていた点は、展開が急だったような気も。それでもルイーズのように誰かを思っての献身性って素敵ですね。
舞台は18世紀のフランス。なのでクラシックな時代劇ながらもどこかおしゃれに見えます。ファッションだけでなく料理や田園風景までもが素朴で美しい。また音楽だったりオープニングからエンドクレジットの字体まで、世界観が統一されていた。何というか落ち着きがあり観ていて心地よかったです。
昔の、特に戦後の日本の食堂やレストランの店主も、宮廷料理人ではなくとも初めは本作の主人公と同じ思いでお店を開いたんだろうな。みんなを喜ばせたい！と。
たまに行くおいしいカツ丼定食のある庶民派レストランとパスタ屋さん、ありがとうございます😊
