ソノ子

ラーゲリより愛を込めてのソノ子のネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

元々ストーリーを知った上で視聴

自分の曾お祖父さんが抑留兵だったこともあり、この作品を上映すると知ってから絶対に見ようと決めていた作品

役者さんみんな良かった、特に原さん役の安田顕さんが個人的にはとても良かった
また、新谷さん役の中島さんも出てくる度に癒された
最後、無事に日本に帰れた仲間が遺族に遺書を渡しに来て、遺書とあわせて記憶していた文章を読み上げるところが泣けた
ネット記事で、二宮さんのお祖父さんも抑留兵だったということを知り、驚いたと同時に、シベリア抑留、戦争がすごく近い存在に感じた

ただ、事前に想像していたよりも実際に見てみたら物足りなさを感じた
壮絶な環境下の中で生活を強いられていたという描写はあるにはあるが、なんというか、良くも悪くも綺麗に描いているなと
多くの世代に見てもらう分にはちょうどいい見やすさなのかもしれないが、実際はもっと過酷であったという事が伝わらないのではないかなと
ドキュメンタリー番組を見ていた上でこの作品を見ると、「あぁ、確かにそうだけど、、そうだけどなんか、、」という気持ち
何故吹雪の中亡くなった仲間の遺体を埋める時に、遺体が服を着ずにふんどし姿で埋められていたのか
極寒の地で貴重な服を埋める訳にはいかないという限界状況の中だったという表現もなくしれっと埋められていたので、多分普通に見てた方は「仲間の遺体を埋めるって辛いよな.....」という感情で止まってそう

映画をきっかけに資料館にも行って情報を補足することで、シベリア抑留という出来事を知ることができるのかなと
映画を見てそれで終わりにしては勿体ない

映画を見終わったあと京都の舞鶴に資料館があると知り、いつか行ってみたい
平和祈念展示資料館にて、特別展示が開設されているらしいので、そちらも時間があれば行ってみたい
ソノ子

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