この実話が自分が生まれる２，３０年前に起こったことというのが何とも胸が苦しくなる事実で、戦争の悲惨さというものを改めて認識させられた。
個々のエピソードも心に響き、自分は涙なしではみることができなかった。
好きなストーリではあった。
が、それゆえに過剰すぎる演出が鼻についた。
特に気になったのが３点。クロの合流、北川景子の泣き崩れるシーン、松坂桃李の独白のシーンである。
この物語の力強さを、俳優の素晴らしい演技を台無しにしていると思う。
万が一、クロの合流がノンフィクションだったとしてもあんな演出は絶対不要だったと思う。それらによって正直現実に引き戻されて冷めた部分はある。
あとは家族との話をもう少し入れてもよかったようにも思う。
特に子供とのエピソードがもう少し欲しかったかな。
ただ、それを差し引いてもこの物語の魅力と素晴らしい演技に感動してしまった。安田顕さんの表情だけでウルウルしてしまった笑
