綺麗事のように聞こえるけど、ひたすらに愛の尊さと反戦を説いていた作品だった。この映画のすごいところは、「反戦」という日本をはじめとする多くの国々での共通認識とされているテーマを説教臭く感じさせずに観客に伝えられているところだと感じた。
また、山本の帰国というメインストーリーの他にも、作業途中で拾った犬やラーゲリ内での娯楽等々、スパイスになる部分も多く、ずっと暗いテンションと言うわけでもない空気感は好きだった。
山本のビジュアルが、丸メガネで丸刈りで小柄と言う当時の外国がアジア人兵に対して抱いていたイメージまんまだったことが顕著だった。きっとソ連兵からもこう言う風に見られていたのだろう。
