おちひ

ラーゲリより愛を込めてのおちひのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
3.8
【落ち着いて見られる、戦争映画。】


私はグロい描写がどうしても苦手で、また感情移入もしやすいので、どうしても戦争映画は苦手分野だった。
でもこの作品は、「山本幡男」の人格に目を向けたものであり、戦争作品でありながらも見やすかった。


そしてそして、見終わるとご先祖様への感謝の気持ちでいっぱいになった。


戦争を体験したことのない私からすれば、終戦後は戦争もなくなって、「恐怖」からは遠のいたのだから、過ごしやすくなったに違いない。
そんな風に勝手に理解をしていただけで、戦争は、終戦後も何十年と多大な影響を与えていた。。。
ましてや日本から遠いロシアだなんて。


自分のご先祖様が戦時中、そして戦後どんな暮らしをしてたかはわからないけれど、力強く生きていてくれたから、命を繋いでくれたから、今の私がいる。
そのことがどれだけ奇跡で、尊くて、誇りあることなのか。
そんなことを、私の胸にアツく届けてくれた作品でした。


良い暮らしをして、良い物を持っていて、名誉があって。
本当の幸せはそんなことじゃなく、大好きな人とそばにいて話せること。
ありがとうと直接言えること。
今の私に、たくさん考えさせてくれました。
おちひ

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