きゃ

ラーゲリより愛を込めてのきゃのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.7
泣いてしまうだろうなと思っていましたが、思っていたよりずっと胸がえぐられて苦しくてひたすら泣いていました。周りの人もズビズビのようでした。終わった後も、余韻でしばらくぼーっとしてしまいました。

先日訪れた遊就館で目にした、まさにシベリアでの日々についての資料を思い出しました。それは、本人らしき人物が「ハラガヘッタ」と言っている可愛らしい絵日記の1ページでした。その緩い絵柄から、こんなに壮絶だったなんて思っていませんでした、、びっくり。

原さんの変化していく表情と目の光、命懸けの訴え、約束を果たすための必死の笑顔が演技とは思えないほどの熱量でした。スクリーンに映るたびに泣いていたような気がします。モジミさんの涙はかなり重かったです。苦しい。
ソ連兵の銃を持つ手が震えていたのも印象的でした。

自分の語彙力ではなかなか表しきれない内容でした。それでも簡潔に表すなら、この作品のテーマは日本に今生きる人として、知らなくてはいけない重要な歴史だといえるということ。映画制作のために関わられた方々に心から感謝します。

人間、最後に勝つのは道義である。
きゃ

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