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ラーゲリより愛を込めてのshortのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.0
原作は、私が読んだノンフィクション作品の中で、1番2番3番の中に入るくらい感銘を受けた作品。
それが映画化となって少し抵抗があったけど、見てみたら上手くできていたと思う。ちょっと上から目線でごめんなさい。

前半は、本を読んでもらったらわかるけど、少し物足りない。
ラーゲリの生活の過酷さとともに、山本さんの賢さや深さ、娯楽が人にとってどんなに生きる力になるか、が描かれた前半部分。
その娯楽も映画では野球に焦点が当たっていたけど、原作ではどちらかというと文学的というか、部活で言うと文化系的なものが多くて、本読みからみたら、文学のなかの娯楽的な部分が生きる糧になる、というのがすごい発見で本当に嬉しかった。
野球、スポーツは体も動かすし、「生きる力」ってイメージあるけど、「文学」が「生きる力」と結びつく感じがなかったので、(なんちゅう語彙力表現力のなさよ。つまり野球はたとえ嫌いだとしても体を動かせば体力つくりにもなる。けども本読んでても体力増えるわけでもない。しかし、文学の楽しさによって、精神的なパワーというか前向きになれる、そんなちからが蓄えられる。それが生きようという希望になっていくという感じ、わかってもらえませんかね)ほんとに感銘を受けたのでした。
そこが私にはすこし物足りなかったけど、映像化としては成功したと思う。(再び上から目線失礼)
後半は涙なみだでしたけどね。

犬の話はホントの話で、山本さんのこととは別に有名な話らしかったのをこの映画を見たあとに知った。

中島健人はなんかちょっとショーシャンク思い出した。もしや。と思っちゃったわ。
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