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ラーゲリより愛を込めてのSohDIRECTORのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.2
「ラーゲリ」とは地名だと思ってました...まさか[収容所]
悲しい出来事なので、観ようとしても何度もやめていた作品
です。何故こんな事が起きてしまったのか悔しくて胸が締め
付けられます...  クロも実在のようです。
現代のデジタル時代では考えられない、生きると言う意味
人間の尊厳を見せられた気がします。物や形ではなく
「記憶」の素晴らしさを再認識させられました。
こう言う映画を世界に発信して「日本人」の誇りを
取り戻していきたいと願います。

やはり今も昔もソ連だけは好きになれません。
終戦のどさくさに紛れて北方領土から北海道北東(留萌から
右下に結ぶ釧路までのライン)も分割統治しようとした。
(ベルリンの壁ように)



TMI...【シベリア抑留】
戦後から最長11年間、1956年集団帰国。
日本兵、民間人約57万5千人が連行。5万8千人死亡
米研究者によると事実上34万人死亡。
(1年目冬に33%が命を落とした)

・ポツダム宣言に反する行為なのに何故?
ソ連側は戦闘継続中に合法的に拘束した「捕虜」と認識
極東開発進行、荒れ果てた国土の復興を早めるため。

・何をされたのか?
映画の通り氷点下の中で、森林伐採、炭坑採掘、鉄道建設
厳冬期はー40℃。8時間労働。
食事は黒パン1枚(ロシア伝統のライ麦パン。現代でも主食
の様ですが、もっとキレイな茶色で、映画のはカスが多か
った模様。味は塩気と酸味)少量の羊肉の入った油っぽい
スープ。その他、映画では出て来なかったが朝食には塩漬
けのトマトかキャベツ、ジャガイモ入りスープ(現代も主食)
キビの雑炊、燕麦(オートミール)の雑炊。形のない鮭や肉が
入った夕食もあったようです。3食1000kcal。
こんな毎日のため、栄養失調、ノミ・シラミからの
赤痢・コレラ。極度の疲労で意識を失い凍死が続いた。

・2、3ヶ月に1度健康診断
全裸になり女医さんがお尻の肉を、握りこぶしをした人差
し指と中指で摘まみ引っ張って捻る。戻り具合で健康状態
を6までの等級に分け、仕事内容を振り分ける
1・2級 重労働、3級 野外軽作業、4級屋内軽作業
5・6級は病院。

2年目から食事の改善と健康診断が始まったようです。
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