マリリン

ラーゲリより愛を込めてのマリリンのネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

【ネタバレあり】Amazonプライムで3回観たw
公開当時映画館で観なかった事を後悔したほど
良い映画だった。まぁ、薄っぺらいのだろうな、ふむふむ。役者が戦時中や抑留者にしては綺麗過ぎる、ふむふむ。と当時レビューを観て見送った。

いやいや、最近の邦画の戦争映画の中で一番良かった。長かったので不要な部分も多いように思えたが、
二宮くんの演技、それに引っ張られるように周りの役者の演技がとても良い。目を背けたくなるような凄惨なシーン(ハイパーリアルやtoo muchな)はなくても充分戦争の悲惨さを表現できる、新しい戦争映画の手法だと思った。
事実はこんなものではないだろう。どんなに凄惨に作った映画でも実際の戦場を再現する事はできない。なら、わざわざ観る人を選ぶ映画よりたくさんの人が観て戦争の悲惨さを知れる方がいい。
あとは、この絵面(エズラ)よりどのくらい更に凄惨だったのだろうと想像で感じれば良いのだ。
当時の人は悲惨だ地獄だと嘆くだけでなく、希望を持って生きようと本当にしていたと思う。その主人公の
「戦争って酷いものですよね」のセリフに心を打たれる。10年近くの強制労働の果て、末期癌になってやっとそこでのそのセリフ。私なら1週間で言ってしまうに違いない。昔の人はなんと強かったのだろう。

愛しのクレメンタインも良かった。
歌詞に酷い目にあったクレメンタイン、、。とあるが、明るいメロディと実は悲惨な?歌詞の内容が映画とリンクして演出が上手いなと思った。
あと2回は観たいと思っているw
マリリン

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