ゆほ

ラーゲリより愛を込めてのゆほのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
3.8
だんだんと見ている側も山本の人柄に惹かれていって、最後は号泣してしまった。シベリア抑留されてから、家族に初めて手紙書いた時、返事によっては生きる希望を失う人もいて、月日の残酷さを感じた。

それでも相沢にかけた「それでも生きて」というのは、山本が言うから説得力があるのであって、山本以外の人が言っても生きる気持ちは湧いてこない一言だったと思う。
ではなぜ山本は生きることを体現していたかというとやはり、シベリア抑留の過酷な環境でも野球や歌などの人としての楽しみを見出し、時には空を見上げて希望を忘れない人だったからだと思う。それが行動1つ1つに表れていたし、捕虜のみんなの心を掴んでいる様子がよく伝わってきた。その前向きな生き方は今も通じることで、今の時代は今の時代でしんどいことがあるけど(到底戦争やってた時代と比べものにはならないけど)、それをどう乗り越えるか。面白くない顔して日々過ごすのか、希望を持って面白がるのか、自分の魂が大きく違ってくるなと思った。

史実を知らないけど、山本が書いていた遺書ではない方のノートの中身を読むことはできないのかなぁ。ロシアが処分してしまったのだろうか。。読んでみたいなぁ。

あと、ニノは言わずもがなだけど、ケンティ昭和の感じが似合いすぎ…!さすがに現実はこんなイケメン揃いな訳ないだろうけどね。笑
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