風来坊

パンデミック・エクスプレス 感染無限列車の風来坊のレビュー・感想・評価

3.5
中国の地方の北衛府から都会に向う列車の中で、伝染病の病原菌を持ったネズミが大量発生。列車の天井裏から壁の隙間からあらゆるところから、無数のネズミが溢れ出し乗客を襲う!中国製のアニマルパニック。

邦題はあの大ヒットアニメに乗じていますが、原題は「狂鼠列車」でタイトルそのまんまの内容。
言われている通り韓国映画の「新感染」に設定が似ています。
中国としては「は?時代も違うしゾンビも出ていませんけど!」言いがかりです!って事でしょうね。

ネズミはもちろんCGで頑張ってはいますが粗いのでリアリティーは欠けますが、ネズミの大群はCGと分かっていてもゾワッとしますね。
軍人の父親のチョビヒゲ親父が悪役としてイヤなキャラクターで賑わせ役としての存在感がありました。

人間のエゴとかイヤな部分はよく描けていました。ただ逆に感動の方は親子の絆とか、自己犠牲など人間の情に訴えたりしていますがあからさまなのか心にグッと来ません…。
あの大群じゃもう国家レベルで全滅してないかとか、薬の扱いが雑であれじゃ割れてるでしょとか強引さも気になるところ。

既視感はありますがネズミの超大群には寒気がしますし、ハラハラする見せ場もありアニマルパニック物としてはなかなか楽しめた作品でした。
風来坊

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