カースト制度が法的に否定されても社会的に根強く残るインドにおいて、女性差別も同様に根深く、だからこそ立ち上がった女性記者のみで組織された新聞社「カバル・ラハリヤ」の姿はジャーナリズムの原点を感じさせてくれる存在で素晴らしい映画だった。
翻って日本のジャーナリズムはどうかというと、公権力に寄り添ったような報道姿勢に無意識のうちになっているんじゃないか、そんなことを思いながら見た。
たまたまアフタートークがある回で、生活ニュース・コモンズの活動は興味深く、草の根的な市民視点の報道がもっともっと増えるといいなと思う。