くろさわ

MIRRORLIAR FILMS Season2のくろさわのレビュー・感想・評価

MIRRORLIAR FILMS Season2(2022年製作の映画)
3.3
「だれでも映画を撮れる時代こ幕が開く」をコンセプトに、クリエイターの発掘・育成を目的に生まれた短編映画制作プロジェクト。
全然4シーズンで合計36名の監督の短編作品が公開される。

本作はその2シリーズ目となる。
各作品約20分の作品という短い話なのだが、見やすい分正直少し物足りなさを感じる作品が多かった。

好きな作品もあれば、苦手の作品もあり、トータルとしてはそこそこ。


「Point」
日本を旅する外国の青年と車を運転する老人の物語。お互いに通じていない言葉のはずなのに、心は通じたように感じる暖かさを感じた。

「The Little Star」
愛する娘を失った男が暴れ回る。
クローズの山田孝之を思い出すアクションシーンがよかった。

「Denture Adventure」
ビーチで金歯を拾って付けて、目が覚めたら若返っていた!笑顔になるたび金歯が見えるのが笑える。20分で足りない。 

「King&Queen」
2020年ステイホーム中に家族全員で撮影したシュールなコメディ。お母さんのキャラが絶妙。

「愛を、撒き散らせ」
傷ついた過去を背負いながら、さまざまな悩みをもつ人から電話で相談を受ける仕事をする女性の話。「死にたいと言えなくてごめん」というセリフが重く突き刺さった。辛い時こそ、人に言うべきかもしれない。

「巫.KANNAGI」
夫を亡くした母と子の話。貧困をテーマとした内容だが、柴咲コウの存在が強かった。
20分では足りないテーマな気がした。

「適度なふたり」
暑がりな彼氏と寒がりな彼女が同棲しようとする話。ヨーロッパ企画?永野 宗典がやはりいい顔してる。もっと見たかった。

「インペリアル大阪堂島出入橋」
監督自身の思いであるレストランの閉店をきっかけに作られた作品。圧巻の長回しからのオチに思わず笑ってしまった。あっけないものだなラストって。


「煌々 go on a picnic」
結婚式をひかえた息子とある悩みを抱えた母親の話。親子でも知らないこと、知らない感情が存在するんだな。