ブラック・フォンのhebのネタバレレビュー・内容・結末

オープニングの野球、郊外の少年少女の佇まいでめちゃめちゃキング風味！と思ったら原作は息子さんなんですね。
もっと陰惨なサイコスリラーものを想像していましたが、蓋を開けてみれば悲しくもアツいジュブナイル・ホラーとでも呼ぶべき作品でした。

殺されていった少年達と主人公が、監禁部屋の電話を通してつながる展開。
彼らは成し得なかった脱出の続きを主人公に託すもののことごとく失敗･･･と思わせておいてその全てが結実するラストのギミックはお見事。全部無駄じゃなかった！
往年の少年漫画の様な爽快感すら覚えました。
RUNやプレデター・プレイなど最近の作品に共通するある種ゲームプレイ的な構成は、なんとなくひとつの潮流なのかなとも感じます。
外の世界で大人達をぶっちぎって縦横無尽に頑張る妹ちゃんも最高だったし、知性と野性の両方を兼ね備えた様な絶妙な雰囲気の主人公役の彼も素晴らしかった。どちらも今後の活躍が楽しみです。