ヒムロ

ブラック・フォンのヒムロのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
2.8
コロラド州デンバー。
この町では連続少年誘拐犯 通称グラバーと呼ばれる謎の人物によって事件が続いていた。
学校でも家でもうだつの上がらない気弱な少年フィニーは、学校の帰り道に奇術師を名乗る仮面の男に拐われてしまう。
監禁された地下室にある断線した黒電話から聞こえてくる着信音。
電話の先から話しかけてくるのは、この部屋で殺された少年たちの霊だった。


なんというか思っていたものと違った。
ホラーやサイコスリラー、霊が出てくるみたいなポスターやあらすじだったので興味を持って見てみたのだが、蓋を開けてみると誘拐犯からの脱出を通して人間的に成長する少年の物語だった。

霊がびっくりさせる感じで出てくることもあるが全員協力者なのでむしろ不穏な感じで出てくるのは初回ぐらいでいいだろとも思うし…。

もう一点気になったのは妹を折檻する父親。
暴力の理由と背景は描かれているのでいいのだが、学校でのイジメと家での父親の妹への暴力というこの二つがフィニーの乗り越えるべきものという感じがするのだが、色々あって脱出後に自分で改心してしまう。
結構な暴力を見せられて特に罰もなく改心されてしまうとこれでない感が拭えなかった。

ラストシーンは胸熱。
やはりこれはホラーじゃなくて青春物かもしれない。
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