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ブラック・フォンのエスのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
3.5
1978年を舞台に連続少年失踪事件に巻き込まれた主人公フィニーと殺人鬼との戦いを描くホラーサスペンス。

黒電話が主人公や観客を怖がらせる道具かと思ったら、黒電話を使った熱い展開と友情に泣けた。
単なるホラーやオカルトではなく、少年少女の友情と勇気と兄妹愛を描いた作品で、ホラーなのに鑑賞後感も爽やか。

原作はスティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルの短編。
フライヤーがめちゃくちゃホラーやスラッシャー感煽っているが、作品的には少年少女、田舎町、超常現象というキーワードがあり、スティーヴン・キングの『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』や『ストレンジャー・シングス』に近い。

俳優陣も素晴らしく、特に主人公フィニー(メイソン・テムズ)と妹のグウェン(マデリーン・マックグロウ)のキャラが良い。
グウェンのいじめっ子への攻撃でちょっと笑った。

面白い映画には魅力的なヴィランが不可欠だが、ほとんど素顔を出さないながら存在感抜群の殺人鬼を演じたイーサン・ホークはさすが!
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