映画としては抑揚がなくてあまり面白くないかな。正直、この夫婦の"何を"描きたいのか分からず、ニコール・キッドマンとハビエル・バルデムのそっくりさんショーに過ぎない感じがしました。
そもそもルーシーは、もっとコメディエンヌ・演出家・ビジネスマンとして、多才な人物像で描いてほしかったです。この描き方では、演出家としてのこだわりも単なるワガママに見えるし、テレビ業界で成功したパイオニア女性を今の時代に映画化するのに、夫をたて夫に助けられ夫の浮気に失望する女性として描いて何か面白いですかね？(ルーシーが何より家庭を大事にしたいと頑張っていたのは分かりますが) 妊婦をテレビに出せなかった時代に、自身の妊娠出産をドラマ内ストーリーに仕立てた、その辺の豪快なエピソードを映画化してほしかったです。
