ちゃくろねこ

アメリカン・フィクションのちゃくろねこのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
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この人種だから、この見た目だから、◯◯に違いない…という思い込みって、自分も気付かないうちに囚われているかもしれない。
自分が他者から年齢や性別や出身地や経歴によってこうだろう、と決めつけられることに対しては、敏感にそんなわけないわ!って思えるのにね。

他者に対して、何らかの属性で括って決めつけるのは楽だけど、人間や社会はもっと複雑で、実態はバラエティに富む人々が、様々な思想を抱いてそれぞれ生活している。
日本で暮らしていると、中国や韓国の人々に対する一面的な暴言を見聞きするし、中東諸国の戦争のニュースから現地の人々の実態を知るのも難しい。また最近はトランスジェンダーへの排除的な言説などもよく見かける。
何らかの情報を見た時に、これは他者をステレオタイプにはめ込んで、我々を安心させ罪悪感を減らすための偏った情報(この映画においては白人にとっての「FUCK」本)ではないのかな?鵜呑みにしていいのかな?と疑う気持ちは、常に持ち続けていきたいと思いました。
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