デューン 砂の惑星PART2の寺町今出川のネタバレレビュー・内容・結末

物語的に宿命論・運命論と救世主誕生と言う宗教観はありつつも、ポールとチャニのラブストーリーが根底にあり、特に最終的にチャニの愛と葛藤に焦点を絞る展開は非常に作品を分かりやすくエモい味わいにしたと思う…「タイタニック」がスペクタクルで悲劇を描く根底にジャックとローズのラブストーリー中心に展開したのに近いものを感じた。個人的にリンチ版で出て来るナビゲーターとかも観たかったけど、大きな舞台をほぼ惑星DUNEの砂漠に絞り、皇帝・ハルコンネンVSアトレイデス（ポール）・フレメン、裏で画策するベネ・ゲセリット…だけの展開にして、あえて宇宙空間的な広げ方をせず、ギルドとかを完全に排除したのは上手い絞りこみだったと思う。終盤のフェイドとのバトルがリンチ版みたいに体育館の裏での喧嘩みたいなショボい描かれ方じゃないのも良かったしオースティン・バトラーはカリスマ的なスティングのフェイド超えたと思う、素晴らしかった（出番少ないのがもったいない）一応この1.2でリンチ版を全て網羅した事になり、次作の3はかつて誰も観た事のないDUNEが映像化されると言う事になるので今から期待で震えてます。
そして今回のDUNE2を観て1番最初に感じたのは（3の出来上がりがまだですが…）世代的にSWの事。初めて劇場で4観た時に「スッゲー！」となり5観て「素晴らしい!」となったあの感じ。今、劇場でDUNE観てる若い世代は「おじいちゃんやお父さんたちはリアタイでSWを劇場で観てきた…けど私たちにはDUNEがある！」ともっと自慢していいと思う。