髙

デューン 砂の惑星PART2の髙のレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
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広い。そして面白い。
一作目よりも各陣営の目的が明確で主人公の人間関係に恋愛要素が加わり、sfアクションとドラマの良さ両方が楽しめる。
戦闘や世界を描く圧倒的な映像と劇伴に人間関係や内情の変化の細やかさで、粒子が織りなす壮大な景色の砂漠と重なる。
平和の正当性が戦争の正当性になる、というのは安部公房の言葉だけど大筋はまさにそうで、一作目の被害者感に比べて遥かに、独裁的で侵略者的な威圧感を帯びていく。
"いいもの"の復讐譚という描かれ方ではなく、観客の視点を浮遊させる。というか、チャニの視点になる。
最後の決闘はリンチ版を想起し、感慨深いものがあった。
戦闘や武器使用の疑問についてはもう、目を瞑ろうと思う。かっこいいしいいじゃん、という態度。
ハルコンネンの惑星、全てがカッコよかった。
あと、ハビエルバルデムは凄すぎ。
髙