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デューン 砂の惑星PART2のNのネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

映像体験としては相変わらず素晴らしく、特に縦構図のショットと太陽の使い方が圧巻で、砂虫のシーンだけでも観る価値があるなと思った
ハンス・ジマーの音楽もとにかく凄かったな....砂虫を呼ぶ起震杭の振動が軸になった音楽

正直後半で若干ダレてしまったんだけど、
原作が終始テンションの起伏がない話なので、これを映画に落とし込むとこうなるんだな...と思った
むしろ原作の終末論的な、じっとりとした恐ろしさを映像にしてくれていて良かった(DUNEを変にエンタメ化するなんてそもそも絶対タブーだろうけど)

DUNEは、悪党ハルコンネンとそれに復讐するフレメン達という単純な話ではなく、大領家、皇帝、ベネゲセリット、フレメンという様々な勢力が入り交じった政治的な対立構造も魅力だと思ってるので、時々皇帝の娘の語りやハルコンネン側の視点が入るの良かったな
特にラッバーンの視点は、敵にまわした時のフレメンの怖さが体感できる

後半はずっと宗教信仰と聖戦の恐ろしさ極まれりという感じで、IMAXで観ると余計その狂気が増幅されて、ポールの演説にフレメンが一斉にナイフを掲げる瞬間とか怖さしかなかった
「味方」側の人間みんな、フレメンは救世主として、ガーニイはアトレイデス公爵として、母はクウィサッツ=ハデラックとしてなのかポールを祀りあげ、ポールもそれに応える ポールを人間として見るのはチャニだけだが、そのチャニは救世主として振る舞うポールに耐えられない
終わり方含めて悲劇に突入する気しかしないが、3作目はどうなるのか、、、
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