カトマン

デューン 砂の惑星PART2のカトマンのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.5
1カット1カットのケレン味は物凄くあるのだが、それがシークエンスとなると話は違ってくる。凡庸なシーンが続く印象が否めないのだが、常時座席を揺らし続ける音響が観客に画面へ意識を呼び戻す。つまらない訳ではないが、黙示録?聖書?を大きな画面と音で体感すると言えば適当なのかもしれない。派手な展開はあるものの、意識的に抑制された描かれ方をされている。これが賛否分かれるのだろうか。中東の歴史、宗教または救世主論、近代の戦争論が露骨に描かれている事は聖書に近いと言っていいのかも。今、この作品を大音響の大スクリーンで観る事は、古代壁画や聖書などを当時の人々が観て感じ、体験した感覚に近いのかもしれない。
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