アトレイデス家の生き残りの王子が、砂漠の民フレメンと蜂起する。
久々にIMAXシアターへ。大画面いっぱい目前に襲い来るサンドワームや、焼け付くホワイトが異様なあの闘技場シークエンスがフルサイズだったかな。
まず何と言っても、誇り高く厳しい、砂漠の描写が美しくて。。ゆったりと長尺な時間の流れをとても贅沢に感じます。リアルに砂の惑星に降り立って、砂漠の熱い砂を浴びているような没入感。
続編は星間戦争に突入するのかな、個人的にはまだまだ砂漠を舞台にやってほしいな。
壮大なロケーションを背負って、更に存在感を増す俳優陣も素晴らしかった。
ポールのカリスマ性にシャラメの新境地を見た気がします。“白人男性が植民地支配の救世主となる”ってあらすじを令和に観ると身構えちゃうけれど、単純な英雄譚にしないための配慮を随所に感じるし、救世主を線の細いシャラメが演じたのも◎
フェイド＝ラウサの怪演や、100％ヴィランなビジュアルも忘れられません。
強く美しい女性キャラクターたちの掘り下げも好ましいところ。
救世主に懐疑的ながらも神話を体現してしまったチャニや、宇宙の魔女集団ベネ・ゲセリットの暗躍をもっと観たい。まだ産まれぬ妹は、どんな役割を担っているんだろう。
続編への期待も込めて、★5です。
