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カッコーの巣の上でのFancyDressのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.5
アメリカン・ニューシネマの代表的な一作。
もの凄い映画だわ。

精神病として精神病院に入れられた精神患者の葛藤を描いているだけではなく、人間の自由と尊重についての話。

まさにラストシーンは、ある意味で自由への疾走だね。

この映画の原作は、ケン・キージーという人が書いたわけだが、そのケン・キージーという人は、ビート文学(ビートニック)の人であり、ヒッピーカルチャーの教祖的な人で、サイケバス(バスに描いてあるアートもサイケ)の人であり、グレートフル・デッドなんかとも親交があるらしい。ちなみに「カッコーの巣の上で」は、ドラッグをやりながら書いたとも言われている。

まあ、原作者がそういうパーソナリティーの人だから、本作で、人間の自由と尊重を描いたというのは、必然だと思うが、舞台を精神病院にしているという点が面白いわけで、現代でも通用するのだね。

本作は、主演のジャック・ニコルソン(当初、本作の映画化権は、カーク・ダグラスが持っていて最初の映画化の段階ではカーク・ダグラスが主演するはずだったらしいが、映画化が難航して時が流れたため、息子のマイケル・ダグラスに映画化権を譲りマイケルが一時は、主演をするという話にもなった。しかし、結局、ジャック・ニコルソンが主演するということになる。ちなみに、マイケル・ダグラスが本作の製作をしている。)が、やはり圧倒的にイイのだが、インディアン“チーフ”役(原作ではインディアン“チーフ”が主人公。)のウィル・サンプソンも中々、いい味を出している。

他の出演者に、ルイーズ・フレッチャー(アルトマン作品に出ていた女優。)

ダニー・デビート(バットマンリターンズのペンギン役など。)

クリストファー・ロイド(バック・トウ・ザ・フューチャーのドク役など。)

ブラッド・ドゥーリフ(チャイルド・プレイのチャッキーの声の人。)

そんな感じで、出演者も今観るとかなり豪華ですな。
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